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"Human Gene Book (ヒト遺伝子辞典)"出版

産業技術総合研究所バイオメディシナル情報研究センター(BIRC)では、創薬への応用をめざして、ヒト遺伝子やタンパク質の構造と機能を明らかにするためのさまざまな研究を行っています。その研究成果をはじめとして、ヒトの遺伝子とタンパク質に関する知識を広く集めてデータベースにまとめたものが、統合データベースH-InvDB(エイチ・インブ・ディービーと読む)です。H-InvDBは2004年から公開を始め、2012年時点では最新リリース8.0を発行しています。
H-InvDBのURL:
http://hinv.jp/
H-InvDB公開7周年の記念事業として展示用の大型本"Human Gene Book (ヒト遺伝子辞典)"を作成しました。
H-InvDB公開記念ニュース:こちら
この本はヒト遺伝子の百科事典です。
ヒトの遺伝子は3万個以上あると考えられていますが、その多くはまだ機能が解明されていません。この本では、今までに詳しく研究されている約2万個のヒト遺伝子についての構造や機能や発現などの情報をまとめました。
"Human Gene Book (ヒト遺伝子辞典)"は、A3サイズで2分冊(I, II)、1400ページ、
2冊合わせて重さは約10.6kgあります。
この書籍の大きさと厚みをごらんいただくことで、生命を形づくる部品が実にたくさんあること、そして生命がいかに精巧なしくみで成り立っているかを感じとっていただけると幸いです。
専門的な観点からヒト遺伝子やタンパク質の情報を利用したい方は、ぜひオンライン版のデータベース(無料)をご利用ください。アドレスは、
http://hinv.jp/です。
"Human Gene Book (ヒト遺伝子辞典)"は、ヒト遺伝子の情報へのアクセスを提供します。
<< 遺伝子情報 >>
・染色体上の位置
・エクソン、イントロン
<< アノテーション情報 >>
・遺伝子のID
・遺伝子名
・cDNA塩基配列長
・タンパク質に翻訳される領域
・アミノ酸配列長
・タンパク質立体構造(PDB)
・酵素番号(EC)
<< QRコード >>
携帯端末で読み取って、データベース本体へアクセスできます。
例)H-InvDBへのQRコード
"Human Gene Book (ヒト遺伝子辞典)"の内容のサンプルをこちらでご覧頂けます。
以下のPDFファイルをご参照下さい。
(PDFファイルの閲覧にはAdobe Reader
が必要です。)
GeneBook 目次
BIRC遺伝子特集ページ(13遺伝子について解説)
GeneBookサンプルページ(染色体1番より)
例)GeneBook脚注ページ
"Human Gene Book (ヒト遺伝子辞典)"は、
産業技術総合研究所バイオメディシナル情報研究センター1階で展示しています。
展示の様子
問い合わせ先
産業技術総合研究所バイオメディシナル情報研究センター(BIRC)
分子システム情報統合チーム
HP:http://www.h-invitational.jp/idb/index.html
住所:
〒135-0064 東京都江東区青海2-4-7
産業技術総合研究所臨海副都心センター別館バイオ・IT融合研究棟7階
地図:産業技術総合研究所臨海副都心センター(東京都江東区青海)
謝辞
本書の出版は、多くの方々のあたたかいご支援によって実現しました。
産業技術総合研究所バイオメディシナル情報研究センター(BIRC)の分子システム情報統合チームのテクニカルスタッフである山崎千里さんと武田淳一さんは、出版企画グループの中心になって、本書の大部分のページを作成しました。
BIRCの廣瀬哲郎研究チーム長、光岡薫研究チーム長、五島直樹主任研究員、そして元研究員の嶋田誠さんには、最先端のご研究の成果に基づいて詳しい遺伝子解説をご執筆いただきました。
BIRCの福西快文主任研究員と産総研臨海副都心センターの野村信夫所長代理からは、本書の企画について多くの貴重なご助言をいただきました。また、産総研臨海副都心センターの上原斎所長からは、本書のようにやや奇抜な企画に対して、あたたかいご理解とご支援をいただきました。
このほか、お名前をすべて挙げることは困難ですが、本書の基礎となるH-InvDBの構築には150人を超える世界中の共同研究者の方々がさまざまな形で貢献していただきました。
以上の方々に、深く、深く感謝いたします。
近い将来に、内容がより充実した本書の第2版が発行できる日が来ることを祈りつつ。
Human Gene Book 出版企画グループ代表 今西 規